BREAKING NEWS

オーガニックコスメの裏側。巧妙なマーケティング術に踊らされていませんか?


オーガニックコスメってそもそも何だろう?




オーガニックコスメとは、
「農薬や化学肥料を使わない土壌で育てられた植物」を
原料とした化粧品のこと。

日本にはオーガニックコスメ認定機関がありませんので
ほんの少しでも有機栽培の植物原料が配合されていれば
「オーガニックコスメです!」と表示できてしまいます。

対して海外にはオーガニックコスメの認定団体が数多くありますが
オーガニック食物とは違って各国政府が定めた基準、
もしくは各国/各団体共通の基準があるわけではありません。

従って団体によって基準の厳しい、ユルいがあるので
これがまた消費者の混乱のもとでもあるのですが……

ちなみに多くの団体に共通するガイドラインには以下の項目があります。
  • 動物実験をしていないこと
  • 動物由来原料を使用していないこと(動物を痛めずに得られるハチミツやミツロウは除く)
  • 遺伝子組み換え原料を避けること
  • 原料の育成、収穫が道徳的に行われているか
  • 地球にやさしいパッケージの使用



オーガニック認証ラベルの例



各団体によって、認証ラベルに違いがあるのもややこしいところです。

USDA NATIONAL ORGANIC PROGRAM (NOP) (アメリカ)

ラベル:
USDA100% Organic
 有機栽培以外の原料を含まないもの(水と塩は除く)

USDA Organic
 最低でも95%有機栽培原料を含むもの(水と塩は除く)。
 限られた量のケミカルの配合は許されている

USDA Made with Organic
 最低でも70%有機栽培原料を含むもの。
 USDAシールの貼付は許可されない


ECOCERT(フランス)

ラベル:
Natural Standard
 最低でも50%植物原料を含み、
 且つ商品重量中最低5%の原料が有機栽培のものでなければならない

Natural / Organic Standard
 最低でも95%植物原料を含み、
 且つ商品重量中最低10%の原料が有機栽培のものでなければならない

(注)ECOCERTの日本語サイトには、ナチュラル/オーガニックコスメ認証は
「製品の95%以上が天然原料であり、
そのうち植物原料の95%以上がオーガニック原料であること」と記載されていますが
正しく翻訳されていません。

リンクで英語サイトに飛ぶと、このような記載があります:

A minimum of 95% of all plant-based ingredients in the formula and
a minimum of 10% of all ingredients by weight must come from organic farming.

最低でも95%「植物」原料を含み、
且つ商品重量中最低10%の原料が有機栽培のものでなければならない

……正直なところ、「重量中最低10%が有機栽培由来」というのは
他の団体に比べてかなりユルめの設定です。


NATRUE(ブリュッセル/その他)

ラベル:
Organic Cosmetics(★★★)
 最低でも95%有機栽培原料を含むもの。

Natural with Organic Portion(★★)
 最低でも70%有機栽培原料を含むもの。

Natural Cosmetics(★)
 有機栽培かそうでないかに関わらず、100%自然由来原料のもの。



*その他主なオーガニック認証団体リストはこちら



オーガニックコスメは安全で肌にやさしい?


あなたがオーガニックコスメを選ぶ理由は何でしょうか?

肌にやさしいから?
効果があるから?
香りがいいから?
残留農薬もなく安全だから?
環境にやさしいから?

残念ながら「香りがいい」「環境にやさしい」以外は
巧妙に作り込まれたマーケティング術と言えるのです。


【オーガニックコスメは肌にやさしい?】


「植物=肌にやさしい」という図式は成り立ちません。

オーガニック/ナチュラルコスメによく使用される
ペパーミント、ユーカリプタス、ラベンダー、
ローズマリーやサンダルウッドなどなど、
精油の多くは人によっては肌への刺激物となることがあります。

肌に刺激を受けてかぶれたりすると、コラーゲンが分解されてしまい
治癒が遅くなることもわかっています。

更に多くの団体は保存料としての石油由来原料の添加を認めています。

【オーガニックコスメは効果がある?】


アンチエイジング、乾燥肌、ニキビ肌、酒さ……
オーガニック/ナチュラル原料がケミカル原料と比べて
これらに効果がある事を示した研究は現在何一つとして存在しません。



【残留農薬もなく安全?】


オーガニックコスメメーカーは
オーガニック原料でない植物由来成分には残留農薬の危険性がある」と
喧伝していることがありますが、これは一種の「怖がらせ商法」と言えます。

テクノロジーが進んだこの時代、
植物が収穫されてコスメ原料へと精製される間に
残留農薬も含め、すべての不純物は取り除かれています。

消費者が手に取る商品にはオーガニック原料でなくとも
残留農薬の心配などないのです。



「オーガニックコスメ認証」の現実


上記の通り、今現在日本にはオーガニック認証が存在していません。
70%ケミカル原料+29%ナチュラル原料+1%オーガニック原料でも
「オーガニックコスメ」と言えてしまう現状です。

このような状態ではオーガニックコスメ認証は
消費者を守るためにも必要だと思います。

でも、消費者が
「オーガニック認証されているから購入する」と
この認証がひとつの購入動機になってしまうと
それは少し違うのでは……と最近思うのです。

なぜなら、業界の裏話になりますが
オーガニックコスメ登録にはお金がかかる」から。

お金がかかるから、オーガニック100%の原料を使って
コスメを作っていたとしても
小さなメーカーは登録(ある意味「投資」とも言えるでしょう)できない。

オーガニック登録されていないから、売り上げが伸びない。

閉業(泣)

こんな悲しい事態をこれまでに多々見てきました。

オーガニック認証を受けているメーカーって、
大きいところばかりですよね?
審査基準は今のままで、登録料が無料になったら
オーガニック認定メーカーは倍以上に増えると思います。

「オーガニック認証」を取れるか取れないかは結局、
企業としての財力があるかないかだけの話なのです。

現に最近ではオーガニック認定を受けていないメーカーさんは
原料リスト中、オーガニック原料には*印をつけて明記していますし、
最初にリストした「多くの認証団体に共通するガイドライン」を
遵守しています。



オーガニック認証コスメを選ぶ理由


残留農薬問題が単なる「脅し」だとしたら、
オーガニック認証なし100%ナチュラルコスメと
オーガニック認証コスメ、選択のポイントは何でしょうか。

私は有機栽培による「環境への配慮」しかないと思います。

肌にいいとか体にいいとか、自分にプラスになることではなく
「環境に、地球にやさしい選択をする」ということです。

逆に言えば、双方共に配合成分が100%ナチュラルだとすると
オーガニックコスメと
オーガニック認証なしナチュラルコスメには
環境問題以外に差がないと言うこと。

環境への配慮がコスメ選びのプライオリティでないなら、
「オーガニック認証を取ってないとイヤ!」と
選択肢をせばめるのは少々的外れ……というか
「オーガニックコスメ」というマーケティング術
まんまと嵌められてるな、と思うのです。



+++++++++++++



最近「オーガニック認証済みコスメ」の意義について考えていて
「100%ナチュラルだけど、オーガニック認定を取っていないコスメ」との差は
どう考えても「環境への配慮」以外にない……と言う結論に至ったのです。

でもオーガニック認証済みコスメメーカーは
「オーガニックだから肌にやさしい!」というような
正しくはないけれども、消費者の持つイメージに訴える
マーケティングを展開しています。

もちろん「オーガニックコスメ」や「ナチュラルコスメ」に
基準は必要だと思います。

けれどもこの認証を取るのに莫大な費用がかかるため
認証を取る事ができない、小さな良心的なメーカーさんがたくさんいる。

そんなメーカーさんは認証が取れない為に商品が売れず、
やむなく閉業していく……

私は実際、そんな小さなメーカーさんとばかりつき合いがありますので(笑)
残念というか、悲しいというか、不条理というか……
そんな気持ちになったのです。

名前ばかりナチュラルな
「なんちゃってナチュラル」コスメもたくさんありますが
オーガニック認定を取っていなくても、
その基準を満たしたナチュラルコスメもたくさんあります。

消費者が「オーガニック」という言葉に惑わされず
原料リストをしっかりとみてそのアイテムを見極められれば
もっともっと良質なナチュラルコスメの選択肢が増えるのに、と思うのです。



過去10年間に培ってきたケミカルフリースキンケアの知識を 公開しています。
メルマガ講座の登録はこちらからどうぞ★

 >> ケミカルフリーシンプルスキンケア道場 << 

(Sources: www.ams.usda.gov/nop; Toxicology in vitro, December 2010, 2084-2089; The Rose Sheet, March 10, 2008, page 3; March 24, 2008, page 3; and March 31, 2008, pages 3-4; Preservatives for Cosmetics, Second Edition, Allured Publishing, David C. Steinberg, 2006.)

 Image courtesy of Serge Bertasius Photography Photo at FreeDigitalPhotos.net

シェアお願いします 

 
Back To Top
Copyright © 2014 ナチュラル美人のつくりかた. Designed by OddThemes