色付き、激安、中国製……安全?危険?月経カップ再考




月経カップに関する大手コミュニティ、
Menstrual Cup Supportを久々にじっくりと読んできました。
……面白いです(笑)



初めて使ったけど、すごく良かった!

何時間ごとに取り出すべき?

たくさん種類が出てるけど、どれが使いやすい?

激安月経カップや色付き月経カップもあるけど、安全性は?

どうしても漏れちゃうんだけど、いい方法はない?

などなど、月経カップに関するベーシックな質問や意見が交換されています。私が気に入ったのは17歳の女の子の投稿。

月経カップを使いたいんだけど、『本当に安全なのかどうかわからないからダメ』ってお父さんに反対されています。お父さんを説得できる、月経カップの安全性に関する学術エビデンスはありませんか? 

生理用品に関する相談をお父さんにする17歳女子……いい親子関係だなぁ、と(笑)ちなみにそんなお父さんを説得できる月経カップの安全性を示した学術リポートはこちらからどうぞ。



月経カップでTSSは起こりません


実際に月経カップ使用中、月経カップに反対する婦人科医にバクテリアの繁殖具合を調べてもらった!という女性の書き込みもありました。その結果、TSS(トキシック・ショク・シンドローム)の原因となるバクテリアの繁殖は一切見られなかったそう。

タンポンやナプキンよりも安全ということを婦人科医はシブシブ認めた……勝った!!と勝利宣言していました(笑)

シリコン製の月経カップは表面がすべらかでバクテリアの繁殖を防ぎます。でも、使用後の洗浄が甘かったり経血をあける時に手を洗わなかったりするともちろん感染症に罹る危険性はあります……これはまあタンポンやナプキンにも当てはまる、極々基本的なことではありますが。

月経カップの危険性は、商品自体にあるものではありません。使い方次第で起こるかもしれない、という危険性です。


→月経カップに危険はある?子宮内膜症や経血の逆流との関係



激安月経カップは危険なのか?


私が月経カップを初めて使ったのが2006年。
ショップで販売を始めたのが2007年。
当時は世界中で月経カップメーカーは10社もなかったと思います。

あれから9年、月経カップメーカーは100社を超え、◯◯カップは最低106種類は販売されているようです。(参考:Menstrual Cup ←英語ブログですが、すごい情報量&情熱。必見)

メーカーが増えれば自然と始まるのは価格競争。そして価格競争が始まれば所謂激安月経カップも出てきます。Amazonやebayでは5ドルもしない、メーカー不明の月経カップが販売されています。この手の激安カップがいいのか悪いかは、最終的に個人の判断によるのですが購入の際にはシリコンのグレード、そして不純物が混ざっていないかどうかが確認ポイント。

AムーンカップUK(英)やディーバカップなど大手メーカーのものは医療用グレードのシリコン100%で作られています。激安のもの(ほとんどが中国製)はFood Grade(食用グレード)と書かれていたり、Medical Grade(医療用)と書かれていても商品のうち何%が医療用グレードのシリコンで残り何%は何で作られているのか、わからないようなものもあります。

色付き月経カップは危険なのか?


そしてもうひとつ、色付きカップもずいぶんと増えました。それと同時に「着色料使ってて、危険はないの?」という議論も使用者、そしてメーカー側で交わされています。

ムーンカップUK(英)は安全性、そしてベーガンという観点から今後も色付きカップを販売する予定はない、と断言しています。「ベーガン」と言うのは、自然由来の着色料は動物由来のものが多い……という理由だそうです。

色付きカップを販売しているメーカーは(当然ですが)危険性は一切ありません!としています。ただその理由は決まって「FDA(アメリカ食品医薬品局)が認可しているから」。

わかるようなわからないような、
正しいようなそうでもないような……FDAは神なのか?!と思わず突っ込みたくなりました(^^;結局は多分安全だけど、まだはっきりとわからないというところのようです。


【関連記事】
→ 月経カップを買う前に知っておきたい「FDA認可」の信頼度


神・FDA、タンポンにおけるダイオキシンの危険性を全否定


話は少しそれますが、神FDA(笑)が今年5月、こんなリポートを発表しました。

(タンポンとアスベスト、ダイオキシン、そしてTSSについて)

タンポンにはアスベストやダイオキシンが含まれていて使用すると健康に悪影響が出る……というウワサがインターネットを中心に流れていますが、 100%デマですよ!!というリポートです。

米国内のタンポンメーカーに原料となるコットンやレーヨンの詳細なダイオキシン検出検査を受けさせた結果、検出できるギリギリの量しか見つからなかったとのこと。これは水深約4.6メートル、周囲1.6kmの湖に、小さじ一杯分の量だとか。

TSSに関しては確かに症例として今でもあるのですが、1980年代に814件、1997年には5件と大幅に減っているそうで。ある特定の、吸収力の強いタンポンとの関連性が指摘されていたとのことですが、今ではこの原料を使ったタンポンは米国内では販売されていないそうです。


*****

タンポンとダイオキシンの関係について、私はもともと「どうせガセネタでしょ」と思っていたのでやっぱりね、で終わりですけれども(笑)気になるのは各月経カップメーカーの対応です。多かれ少なかれ、おなじみ怖がらせ商法のネタとしてライバルであるタンポンから移行させるためにダイオキシンが使われている感もありますので……

色付きカップに関しては「FDAが認可しているから大丈夫」として、 ダイオキシンに関してはFDAの見解は無視。都合のいいところだけ取り上げている……それってどうなのよ、と私はどうも釈然としないのです。

月経カップを使う理由というのは、タンポンは危ないからではないと思うのです。
  • 肌にやさしい
  • 経血を吸収しすぎないので乾燥しない
  • 経済的
  • 女性にできる最大のエコ活動

この4つが私が月経カップを選ぶ理由です。


月経カップがメインストリーム(主流)生理用品になる日


この9年間でのメーカーの増加から考えると認知度は年々上がってきていると言えるでしょう。今回久しぶりに月経カップについて調べてみて、大きな波が来ているのでは……と感じたのはアメリカ布ナプキンメーカー大手のスクーンが自社月経カップを発売していたことです。

ナプキン派は布ナプキン、タンポン派は月経カップへ移行する。
従って布ナプキンと月経カップは相容れないと私は思っていたのです。(おりもの用布ナプ併用はアリですが)9年前は当然布ナプキンの方が知名度もシェアも高かったと思います。

その布ナプキンメーカーが、言わばライバルだった月経カップを作るということは、とうとう月経カップを無視できなくなった、ということです。P&Gやジョンソン&ジョンソンから月経カップが発売される日も遠くないのかもしれません。


そしてさらに新しい波、THINX生理ショーツ登場



あれからさらに2年、経血を吸収する生理ショーツTHINX(シンクス)が登場しました。こちらもメインストリームになるのか........

→ 月経カップにサヨナラして、THINX生理ショーツに出会った




Updated in 9/2017
Updated in 8/2015
Originally written in 8/2007

© ナチュラル美人のつくりかた. Design by FCD.