オメガ脂肪酸があなたの肌荒れの原因かも!オメガ6系が不良化するとき



からだにいい脂質として知られているオメガ6系脂質。
血行促進、アトピー性皮膚炎やPMS、関節炎の痛みなどに働きかける効果が認められていますが、「ある食習慣」が原因で体によくない炎症物質に変換されてしまうのをご存知ですか?



オメガ脂肪酸の不良化、カギはプロスタグランジン


「ナニソレ?スキンケア関係で見慣れない単語だけど?」と思われたでしょう?(笑)
プロスタグランジンとは体のさまざまな機能を調節するホルモン様物質のこと。ホルモン、心臓、血管、細胞、肌に大きな影響を与えます。

プロスタグランジンは3つのグループに分かれ、そのグループ内でさらに複雑な変化をして30種類以上のプロスタグランジンがつくられます。

その作用は実に多岐に渡ります。
炎症・痛み・腫れの調整、血圧・心機能・胃腸機能と消化酵素の分泌調整、分娩誘発などの生殖機能の制御、腎機能と流動調節血液凝固と血小板凝集、アレルギー反応、神経伝達、各種ホルモンの生産など……

「……それでこのプロスタなんとかと、スキンケアはどう関係してくるの?」

さぁ,今から徐々に関係してきますよ~(笑)


3本の道=3種のプロスタグランジンへの道


頭の中で3本の並行に並ぶ道路をイメージしてみてください。

1本目、そして3本目の道路は道路もスムースで走りやすく、景色もいい。ゴージャスなリゾート地に続いています。

2本目、真ん中の道はデコボコで穴だらけ、その上途中で舗装もなくなりゴミ捨て場に続く道です。

あなたは脂肪運送会社の社長さん。

たくさんトラックを持っていますが、一台のトラックの荷台には決まった種類の脂肪しか積む事しかできず、またその脂肪の種類により、通れる道、そして行き先が決まっています。

1本目の「いい」道は、オメガ6系の脂肪を積んだトラック専用道路。オリーブオイルや紅花油などの植物性油脂、マーガリン、ナッツや種子類などから作られた脂肪です。

2本目のゴミ捨て場に続く悪路は飽和脂肪、「悪い」脂肪を積んだトラック専用です。肉類、乳製品などの動物性油脂、ココナツオイル、揚げ物、トランス脂肪などから作られた脂肪です。

3本目の「素晴らしい」道は、オメガ3系の「いい」脂肪トラック専用。魚や葉野菜、くるみ、亜麻の実(フラックスシード)、魚油などからの脂肪。

そして各トラックが各自の道を通り、運び込んだ脂肪の量によっていい道素晴らしい道の終点、ゴージャスなリゾート地はもっともっとゴージャスに、悪い道の終点ゴミ捨て場はもっともっとゴミだらけになるのです。

もうお分かりではないでしょうか?

ゴージャスなリゾート地とはキレイな肌。
そしてゴミ捨て場は肌荒れの耐えないトラブル肌です。


プロスタグランジンの原料


プロスタグランジンは、原料となる脂肪酸の種類により3つに分かれています。

・「いい道」グループ1(G1)
オメガ6系オイル(→γリノレン酸に変換)から生成。抗炎症作用、抗高血圧や心臓を健康に保つ助けをします。健康な肌を作り、細胞膜からのアラキドン酸の発生を防ぎます

・「悪い道」グループ2(G2)
飽和脂肪(→アラキドン酸に変換)から生成
炎症を引き起こし、塩類の貯蓄、心疾患や
喘息、関節炎、アトピー、乾癬、フケ、鼻炎の原因となる

・「素晴らしい道」グループ3(G3)
オメガ3系オイル(→EPA/DHA) から生成。抗炎症作用、血圧低下、鎮痛、鎮鬱、健康な肌を作り、細胞膜からのアラキドン酸の発生を防ぎます

G3が足りないからG1から足しとこうとか、G2が多過ぎるからG1へ動かそう、というような融通は残念ながらききません。オメガ6、オメガ3は必須脂肪酸。私達の体に必要不可欠な、でも体が生成することはできない脂肪酸です。



この先迂回?!いい道・G1が通行止めに!


G1(オメガ6系)は血行促進、血圧の降下、アトピー性皮膚炎やPMS、関節炎の痛みなどに働きかける効果が認められています。

でもこれは「いい道G1」が「通行禁止」になっていない場合。
いい道G1は悪食や生活習慣により「通行禁止」となり「悪い道G2へ迂回」→「ゴミ捨て場行き」と行き先が変わってしまうのです。

こうなると「体にいい脂肪」として摂ったオメガ6系オイルが炎症を引き起こすアラキドン酸(G2)に変換されることで逆に肌荒れを引き起こしたり、悪化の原因となってしまいます。

【週に3回以上こんな症状はありませんか?】

・アトピー様皮膚湿疹
・傷の治りが遅い
・抜け毛
・男性不妊*
・早期老化
・流産
・活動過多
・関節炎のような痛み*
・肝臓、腎臓の機能低下*
・生理痛、PMS
・多汗(乾燥肌)で喉が異常に乾く*
・乳房嚢胞、子宮嚢胞
・心臓や循環器系のトラブル
・風邪やインフルエンザ、カンジタに罹りやすい

(*が当てはまる場合、他の疾患の可能性もありますので、医師の診断を受けることをお勧めします)

もしも3つ以上当てはまったら、あなたの「いい道」は通行止めになっているかもしれません。


G1いい道の「通行禁止」を解除するには


オメガ6系オイルをGLA(ガンマリノレン酸)に変換させ、その後スムースでキレイな肌を作るには2つの酵素反応が必要となります。

この反応は
「Δ(デルタ)6デサチュラーゼ」「Δ5デサチュラーゼ」と呼ばれ、反応を起こすためにはビオチン、ビタミンB6、亜鉛、マグネシウムなどが必要となります。

しかしながら体質的に(生まれながらの遺伝子のせいで)この変換がうまくできない場合や以下の原因によってスムースに行われないことがあるのです。

・慢性的なストレスや不安
・高GI食品によるインスリン反応
・トランス脂肪の摂取
(揚げ物、ビスケット、乳製品、ペイストリー、ケーキ、スナック菓子、マーガリン、ショートニングや水添植物油を含む食品)

オメガ6系オイルの変換効率は個々の遺伝子によって異なりますが食生活によって十分改善できます。

G1いい道の道路工事をしてくれるのは、以下6つの栄養素です。これらを多く含む食材(もしくはサプリ)の摂取を心がけましょう:
  • ビタミンB6
  • ビオチン
  • 亜鉛
  • マグネシウム
  • ビタミンB3
  • ビタミンC


リノール酸の摂取を減らしましょう


「炎症」という病理が、現代医学で真剣に研究されています。
アトピーや喘息などのアレルギー疾患、高血圧、心疾患、がん、脳梗塞、アルツハイマー……
ほとんど病気は「悪性エイコサノイド」と深く関わりあっていることがわかります。

プロスタグランジンは「エイコサノイド」の一種。エイコサノイドには良性と悪性の両方があり、病気とは良性のちからを悪性が上回った、バランスの崩れた状態とも言えるのです。

オメガ6系オイルはもちろん体にいいオイルではあるのですが過剰摂取や生活習慣、食生活の崩れなどにより炎症を促進するアラキドン酸に変質してしまいます。多くの活性の強い炎症性の悪性エイコサノイドは、アラキドン酸から代謝されるのです。

現代の欧米風の食生活では、日本人のリノール酸(γリノレン酸の前駆体)の摂取は必要量の5倍と言われています。また、日本人の動物性タンパク質の摂取量がこの50年間に急激に増え、それにつれてアラキドン酸の摂取量も増えて、同時に喘息、アトピー、リウマチ、更にはガンなどが増えてきています。

まずはリノール酸の摂取を減らしましょう。料理に使うオイルはキャノーラオイル。オメガ6:オメガ3の割合が2:1と理想的で安価なので、普段使いにピッタリです。


亜麻仁油よりも魚油を摂るべし!


オメガ6系とのバランスを取るためにオメガ3系サプリを摂るならば、亜麻仁油よりも吸収効率のいい魚油(EPA/DHAサプリ)をお勧めします。

アマニ(亜麻仁)油以上!吸収効率のいいオメガ3系オイルとは?

厚生省は一日に1000mgのDHA/EPA摂取を推奨しています。

EPA/DHAサプリもたくさんありますが、どうせ摂るなら含有量の高いものを摂りたいところ。

サトウ製薬の美健知箋はDHA 550mg、EPA 200mg、合計750mgと現在市場に出ているDHA/EPAサプリの中では最高含有量です。

私自身はアトピー克服後も、DHA/EPAサプリだけは摂り続けています。オメガ3系が確実に足りておらず、食事から摂る事はかなり難しいと実感しているからです。

この1年程、どちらかと言えば悪食が続いていますが(^^;肌荒れをしたことは一度もありません。魚油が効いてる!と断定することはできませんが一端を担ってくれていることは間違いないと思います。








ちょっとややこしい、難しい話になってしまいましたが(^^;結論を言えば

ガンガン摂取する → オメガ3系
ちょっと減らす  → オメガ6系
ガンガン減らす  → 飽和脂肪

……こうです(笑)

今回、調べ始めは「肌」にポイントを当てていたのですがやはり最終的には「からだ」になりました。「体が健康だから、健康でキレイな肌になる」今回も再認識しました。




Source:: Fischer, Karen. The Healthy Skin Diet: Your Complete Guide to Beautiful Skin in Only 8 Weeks! Wollombi, N.S.W.: Exisle, 2008. Print.
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