ケミカルフリースキンケア道場2「洗顔の話」



さて、まずはスキンケアの基本「洗顔」から。


1. 「うるおい」と「泡」の関係
2. 自然な肌のバリア「アシッドマントル」
3. アシッドマントルを壊さない洗顔法とは?
4. 朝の洗顔、アイテムは必要?





「うるおい」と「泡」の関係 


「洗顔」と聞いて、あなたはどんなアイテムを思い浮かべましたか? 
「クレンジングフォーム」
「石けん」
 「クレンジングジェル」など…… 

形態は違えど「泡」を立て、 それによってメイクや汚れを落とすアイテムを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。でも実は、この泡洗顔がトラブル肌の元になってしまっていることも多々あるのです。

数年前「手作り石けん」ブームが起こった時、ワタクシ疑問に思ったものです。
「肌をうるおす石けん(=泡)」なんてものは、存在しうるのだろうか?
 石けんとはその性質上、油脂を落とすもの。 『うるおいを与える』とは正反対の行為なのですから。

私のケミカルフリースキンケアバイブルである、 「about face」という本に石けんについてこんな記載がありました。

 例えすべて自然由来成分で作ったナチュラルな手作り石けんでも、ニュートラルなpHを得ることはできません。
石けん成分はアルカリ性が強いので、どうしても肌の自然なオイルや 保護バリア(アシッドマントル)を洗い流してしまう。 石けんとは 「(汚れや必要・不必要に関わらず皮脂などを)洗い流すもの」であり「うるおいを与える」性質のものではないのです。


自然な肌のバリア「アシッドマントル」 


アシッドマントルとは汗と皮脂が混ざり合ったもの。
絶妙なバランスで混ざりあい形成されたアシッドマントルは酸性を帯びており、肌を悪玉バクテリアから守ってくれます。



「肌のpH値」という言葉を聞いたことがあると思いますが、理想的なpH値は5.5-6.5。乾燥肌は肌が酸性に大きく傾いていることが多く、逆にオイリー肌はアルカリ性の場合が多いのです。


私たちのからだには目に見えない程小さな善玉バクテリア、そして悪玉バクテリアが住みついています。 アルカリ性に傾きすぎると悪玉バクテリアが多く繁殖することとなり、ニキビや細菌による皮膚炎の原因となります。

それでは酸性が好ましいかと言えば、そうでもありません。酸性に傾きすぎれば悪玉だけではなく、 善玉バクテリアも生存することができないからです。

 理想的なpH値5.5-6.5はバクテリアが増えすぎず、 減りすぎることなく、水分を皮膚奥部に貯蔵しておくことができるのです。

泡での洗顔はこの絶妙なバランスを保ってくれる、 大切なアシッドマントルを落としすぎてしまいます。 洗顔後肌が「キュッキュッ」とするのは、汚れと一緒に アシッドマントルも落としてしまっている証拠。肌が酸性に傾き過ぎているサインです。これが続くことで外的要因の影響を強く受ける肌(=不安定な肌)に なってしまう事も少なくありません。

アシッドマントルを壊さない洗顔法とは? 


それはズバリ、泡の立たない洗顔です。

オイルクレンジングやクリームクレンザー、そして最近増えているクレンジングバームなど、泡の立たないアイテムがおすすめ。

・オイルクレンジング

オイルクレンジングは朝の洗顔、 そして夜のメイク落としを兼ねた洗顔として非常に秀逸です。 
日本では「オイルクレンジングは乾く」という説が広まってしまっていますがこれはある意味正しく、ある意味間違っています。植物オイルには『うるおすオイル』と『乾くオイル』の二種類があり、うるおすオイルをバランスよく配合すれば、絶対に乾かないオイルクレンジングができあがります。ちなみにアザリスNZ代表、Drタトレーによると「乾くオイル」の筆頭はオリーブオイルだとか^^;

オイルクレンジングが洗浄作用と肌をうるおす効果、この相反する両方を得るカギは、うるおす性質を持つ軽いオイルと重いオイルの配合バランスなのです。


アザリスNZ ホホバ&アロエ クレンザーオイル
私がもう5年以上使い続けているこのクレンジングオイル。
香り、そして使い心地が抜群で、なかなか浮気心がおきません。他に気になるクレンジングオイルを見つけても、オリーブオイル率がとっても高いので、わざわざ試す気にもなれず今に至ります。

【全配合成分】
マカダミアオイル/グレープシードオイル/ピーチカーネルオイル/ココナツオイル/ホホバオイル/ビタミンE(dアルファトコフェノール)/アロエヴェラ オイル/オレンジバター/シアバター/精油(パルマローザ/スイートオレンジ/ローズ/ラベンダー/ペパーミント)保存料:ビタミンE/ジオガード221



・クレンジングクリーム

泡洗顔と同じように、洗い流せるタイプも多く手軽なのがクリームクレンザーです。
メイクも落とせるタイプも多いのですが、一般的なメイクの場合落としきれないこともあるようです。

アザリスNZ オレンジ&ミントクリームクレンザー


【全配合成分】
アロエヴェラ/ラピスラズリジェムエッセンス/植物グリセリン/ココナツオイル/マカダミアオイル/グレープシードオイル/エマルシフィア0(乳化剤:オリーブ脂肪酸セテアリル/オリーブ脂肪酸ソルビタン)/ホホバオイル/デシルグルコシド/ピーチカーネルオイル/カプリック カプリリックグルコシド/キャスターオイル/ヴァニラ抽出液/ラウリルグルコシド/デヒドロアセティックアシッド/ベンジルアルコール/セチルアルコール/ビタミンE/キサンタンガム/ソルビン酸カリウム/精油(パルマローザ/ワイルドオレンジ/プチグレイン/ペパーミント)フィチン酸ナトリウム酸



セージ・アポセカリー ヘブンセントクレンザー


【全配合成分】
ネロリハイドロソル・水・グレープシードオイル・キャスターオイル・ココナツ乳化剤・アロエヴェラ・ホーステール抽出液・自然由来保存料(エルダーベリー、サルオガセ、グレープフルーツシード、トタラ、ベンゾイン、ローズマリー、オレオレジン、精油(メイチャン、シナモン、パルマローザ、オレガノ))・ジャスミン精油







・クレンジングバーム

クリームクレンザーよりもシンプルな原料で(=アレルゲンが少ない)、オイルクレンザーよりも固形で扱いやすく、さらに少量でとてもよく伸びるのでコスパがとてもいい....とGOODポイントが多く、近頃人気のクレンジングバーム。ケミカルメイクもバッチリ落とせるのも魅力的です。

私的に唯一のマイナスポイントは拭き取るタイプである点です。まあ、コットンでの拭き取りは好きじゃない、そしてガーゼを使うと洗うのが面倒という、ズボラな理由なんですけど。


セージ・アポセカリー クレンジングバーム

【全配合成分】
シアバター・キャスターオイル・グレープシードオイル・ホホバビーズ・精油(グレープフルーツ、メリッサ、ローズマリー








朝の洗顔、アイテムは必要?

色々な説や考え方がありますが、私は朝は洗顔料は使わない派。
長い間、後ほど説明する、精油を使ったコンプレス洗顔をしていましたが、息子が生まれてから自然と行わなくなってしまいました。

そして朝の洗顔は水で洗うだけ..... というこの上なくシンプルなケアで数年過ごしましたが、肌の調子はまったく変わらず。朝の洗顔って、肌の調子にあんまり関係ないのかも、というのが正直な感想です(^^;

でも昨年から始めたのが、ローズウォーターを使っての拭き取り洗顔。コットンにたっぷりスプレーして顔全体を拭くだけです。これもまた始めてから半年、特に何が変わったという気はしませんが(爆)香りがいいのとラクチンなので続けています。


・精油コンプレス洗顔

精油を落としたぬるま湯にタオルをひたし、 濡らしたタオルで顔を押さえる洗顔法です。
アロマテラピーにおける「コンプレス」とは湿布のことですが、この場合はたっぷりと濡らしたタオルで肌を「押さえる」ことを意味します。

まず、ぬるま湯に浸したタオルで肌を押さえることで、皮脂の分泌を多すぎず、少なすぎず正常に整えることができます。更には暖かなタオルをあてると毛穴が開きます。そこにタオルを押しつけることで老廃物や汚れも取り除くことができるのです。

また精油コンプレス洗顔は古くなった角質を除去する 「自然な」スクラブ方法とも言えます。 ぬるま湯たっぷりのタオルで顔を抑えることで、ターンオーバーの準備ができた表皮をやさしく取り除くことができるからです。

この方法であれば、肌の正常な代謝の邪魔をすることなく、古い角質だけを取り除くことができるのです。

またぬるま湯に精油を加えることで 抗菌作用、抗酸化作用(アンチエイジング)更に肌の再生促進など 精油の持つ効果を肌に取り込むことができるのです。

 精油はその分子の小ささから表皮だけでなく真皮をも通り抜け、キレイな肌の源、体にも働きかけるのです。 また精油はアシッドマントルを壊すどころか、 アシッドマントルの生産を促してくれます。

<精油コンプレス洗顔> 
1:ボウルに自分の肌に合った温度  (オイリーの場合は少々熱め、ドライの場合はぬるめ)のお湯を張ります

2:お好みのエッセンシャルオイルを2、3滴落とします 

3:軽くかき混ぜてガーゼ(タオルでも何でもOK)を浸し、顔に当てるとじんわりと水が出るくらいに軽く絞って、顔にあてます。擦らずにぎゅっと「おさえる」感じです。これを3~4回繰り返します 

4:最後にガーゼを硬く絞ってパットドライ。乾いたタオルを使うと水分を吸い取られてしまうので避けましょう。
その後すぐにモイスチャライザーをつけます。

*朝使用する場合、精油は光毒性のないものを選びましょう



レリッシュアオテアロアのお客様からもスキンケアのご相談をいただくことが多いのですが泡洗顔をされている場合、まずは洗顔法を代える事をお勧めしています。
数週間後 「泡洗顔をやめただけで、かなり肌の調子が良くなりました!」 こんなご連絡をくださるお客様の多いこと!

「洗顔と言えば泡」という固定観念がしっかりと出来上がってしまっていて他のものには目がいかない……という場合がほとんどだと思います。
 泡なし洗顔、まだでしたらぜひお試しくださいね。








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