以前から常々考えてはいたのです。世の中に 肌をうるおす石けん(泡)なんてものは、存在するのだろうか?と。
石けんの本質は汚れ、皮脂を洗い流すもの
私のナチュラルスキンケアのバイブルにこんな記述がありました。
例えすべて自然由来成分で作ったナチュラルな手作り石けんでも、ニュートラルなpHを得ることはできません。
石けん成分はアルカリ性が強いのでどうしても肌の自然なオイルや保護バリアを洗い流してしまうのです。石けんとは汚れや、必要・不必要に関わらず皮脂などを洗い流すものでありうるおいを与える性質のものではないのです
私も以前、一度だけ洗顔用の手作り石けんを使ってみたことがあります。それは手作りの洗顔用で、肌にやさしくうるおいたっぷり!といわれるものでした。
これを洗顔ネットで泡立てて、フワフワもちもちの泡を作って洗顔……突っ張る、そして乾く。
この時です。私が「石けん成分にうるおいを求めるのは、矛盾があるんじゃなかろうか」と思ったのは。
……これって肌に余計な負担をかけているのでは?これが泡のたつものを避ける、脱泡生活の始まりでした。
肌の防御バリア、アシッドマントル
アシッドマントルとは皮脂と汗が混ざったもので、肌のpH値を望ましいレベル(5.5~6.5)に保ってくれています。
これはいわば 皮膚の自己防衛バリア。ニキビや湿疹などのもととなるバクテリアの繁殖を防ぎ、逆に弱まるとくすみ・ザラつき・吹き出物などトラブルが起こりやすくなります。
そしてこのアシッドマントル、石けん成分で洗顔することで落ちてしまうのです。洗顔後に肌の突っ張り感があったり、洗顔後すぐに保湿しないといられない場合、このアシッドマントルを落としすぎているわけです。
ほら~ やっぱり泡なし洗顔、理に適っている!
この大切なアシッドマントルを壊す事なく、きれいに汚れを落とし、抗酸化力なんかも与えつつ自然にスクラブもできちゃう洗顔をご紹介します。
オイルクレンジングとコンプレス洗顔
洗顔、クレンジングは基本的にオイルを使っています。
オイル洗顔さえも面倒くさい時には和紡布をたっぷりのぬるま湯で濡らして,顔をぬぐう。リラックスしたいときには精油をプラスしてコンプレス洗顔。
アロマテラピーにおけるコンプレスとは湿布を意味しますが、この場合はたっぷり濡らしたタオルで肌を押さえること。
肌が元来持つ保護膜、アシッドマントルを落としすぎず、またターンオーバー機能の邪魔をせず、やさしく角質や汚れを落とせます。
コンプレス洗顔をボディにも
コンプレス洗顔法、もちろんボディにも応用可能です。
お湯を数人で使い回さない外国式のお風呂であれば、お湯をはった湯船に精油をポタポタと落とし、お風呂の中で体を和紡布を使ってやさしくこすります。
日本のお風呂ではこの方法は使えませんので、洗面器のお湯に精油を落とし、洗い場でからだをこすりましょう。
顔や身体の汚れの正体は(メイクを除けば)垢、ほこり、汗による塩分、空気中の微粒子、そして角質です。
垢、ほこり、汗による塩分は水やぬるま湯で十分落とせますし、空気中の微粒子は角質層がしっかりしていれば体内に入り込みません。
また「まだ剥がれ落ちない」角質は汚れではないので、「肌に汚れが溜まってトラブルの元になる」ことよりも「石けんによる皮脂の落としすぎ」の方が危険度は高いといえるでしょう。
赤ちゃん、子供、アトピーにもおすすめ
コンプレスは生後3ヶ月以降の乳幼児から大人のアトピーにもおすすめです。
石けんやボディウォッシュは汚れだけなく大切な皮脂バリアまで落としてしまいますが、和紡布+精油の組み合わせは逆に皮脂バリアの生産を促してくれるのです。
気分の高まりを鎮め、眠りに導く精油を使えば夜の眠りも深くなりますよ。
石けんなし生活、おすすめです
私の場合は石けんなし、脱泡生活にしてから肌の乾燥は確実によくなりました。
汚れを落とすのは石けん成分でないと……との思い込みは、企業のマーケティング戦略に洗脳されているような気がします。
以前あるお客様から「ひどい乾燥なんです」とのお問い合わせを頂きました。出過ぎたマネかしら……と思いつつ石けんなしの脱泡生活をおすすめし、早速実践されたところすぐに乾燥がマシになり、肌本来のバリア機能が戻って来たとか。
脱泡生活、おすすめです。
和紡布だけでメイクを落とすのは正直キツいですが顔にもボディにも使えて、固くなったら洗剤いらずの食器洗いや窓も拭けてしまう…… 最後の最後まで使い倒せる優秀アイテムです。