界面活性剤=ケミカル乳化剤≠自然由来乳化剤!潤いコスメの選び方



界面活性剤=ケミカル乳化剤≠自然由来乳化剤





水とオイルを馴染ませ、クリーム状にする働きを持つ乳化剤。これも界面活性剤の一種で肌のバリアを壊し、乾燥を促す

こんな説をみかけたことはありませんか?

乳化剤と界面活性剤、このふたつは確かに同義語で、食物に添加されるときには「乳化剤」コスメに添加されるときには「界面活性剤」と記載されることが多いです。

現役の細胞生物学博士、アザリスNZのDrタトレーが解説してくださいました。



「自然由来」乳化剤と界面活性剤は全く別のもの


【自然由来の乳化剤とは】

乳化剤とは水とオイルを親和させ、安定した状態に保つ働きを持つもので、これがないとクリームを作ることはできません。
自然由来の乳化剤はミツロウやレシチン(卵や植物由来)、オリーブ、パーム、ココナツの木から抽出するワックス(オリーブ脂肪酸セテアレル、オリーブ脂肪酸ソルビタン、パーム由来ステアリン酸など)もあります。

上記の「本物の乳化剤」は肌の乾燥を促すことはありませんし、またアシッドマントルを壊すこともありません。なぜならpH値がニュートラルだからです。

アザリスNZではオリーブ、パーム、ココナツ由来の植物由来乳化剤を使用しています。ミツロウはアレルギー反応の危険性があるので、使用していません。また植物由来レシチンは手触りや商品の仕上がりの色が私は好きではないので、これも使用していません。



【界面活性剤とは】

界面活性剤とは水分の表面張力や2つの液体、または液体と固体の界面張力を下げる物質です。界面活性剤は洗浄、湿潤、発泡、分散といった作用を持っています。そしてこれらの作用から乳化剤としても働きます。これが「ケミカル乳化剤」です。

しかし、自然由来のワックス状乳化剤が肌の乾燥を防ぎスムースにするのとは違い、発泡作用が強い界面活性剤(乳化剤)の場合、肌の乾燥を促進する作用を持つことが多いのです。界面活性剤とは実際的には洗浄剤と言えます。



界面活性剤が肌の乾燥を促す理由


なぜ界面活性剤が肌の乾燥を促すかというと、発泡/洗浄作用が汚れとともに肌の水分も奪ってしまうからです。水なしで泡を立てることはできませんし、洗浄剤は肌の水分と水道水を区別することはできません。

1つの商品が界面活性剤の持つふたつの作用、強い洗浄力と弱い乳化作用を同時に利用していることも多々あるので「乳化剤は肌の乾燥を招く」と考える人が出てきたのでしょう。

化粧品会社は乳化作用、肌への浸透力、防腐作用など界面活性剤の持つ他の作用を多く宣伝し、製品に使う事を正当化することが多いのですが……この界面活性剤を「乳化剤」として使用/表示するのはとても紛らわしく消費者の混乱を招く行為だと思います。

界面活性剤はほとんどが人工のもので、安価です。
いくつかの自然由来界面活性剤はそれほど高価な原料ではありませんが、商品に原料として使用するのは難しいのです。


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「界面活性剤=乳化剤」は界面活性剤の種類や洗浄剤と乳化剤を兼ねた働きをしている場合によってはイエスと言えるようです。
でも 「乳化剤が入っている=肌の乾燥を促す」という説はイエスではない
乳化剤の種類によるのです。



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 「怖がらせ商法」に引っかからない為には知識武装が不可欠です。





   originally written on 11/5/2012
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