なぜ日本限定?ヴェレダの日焼け止め
いやいやいや…… プレ化粧水以上のモヤモヤ感。なにって、ヴェレダ エーデルワイスUVプロテクト、日本限定日焼け止めです。
2010年、Drハウシュカやヴェレダなどヨーロッパ圏の
オーガニック/ナチュラルコスメメーカーが日焼け止めの製造を終了しました。
欧州委員会による、日焼け止めの新たな基準導入に準じての決断でした。
Drハウシュカは2009年1月にこんな発表をしています:
新しい基準に沿うためには、今までの酸化チタンのみを使った
レシピでは不可能で、ケミカルを配合しなくてはならない。
そしてそれは私達のポリシーに反することなのです
実際にそれ以来日焼け止めを製造していません。
ヴェレダもこの新しい規定が導入されてから、
ヨーロッパ圏、アメリカ、そしてNZでも製造販売していません。
……それなのになんですか日本限定って。
日本の薬事法は通っていても、他の国では基準に満たない商品を
日本では売っちゃえ、ってことでしょうか。
基準を満たしていたら、他国でも製造&販売再開しない訳がないと思うのです。
日焼け止め市場ってかなり大きいですから。
配合成分の中で紫外線散乱剤として効果のあるミネラル成分は
酸化チタン、 アルミナ(酸化アルミニウム)、シリカ、酸化鉄。
(アルミナとシリカは紫外線対策ではなく、
恐らく酸化チタンの光触媒作用を防ぐためのコーティング剤として使われています)
それにしてもPA++ってかなり防御力低いのでしょうか。
Drタトレーともこの日焼け止めについて話したのですが
原料をみてのコメントは
「日焼け止め効果、充分とは言えないわね〜」
……日本とNZの紫外線の強さの差=日焼け止めに求める防御力の差、でしょうか。
もしかしたら、日本の紫外線だったらこの程度で十分なのかもしれませんね。
それはともあれ。
日本の薬事法をパスしているから問題はない。
他の国では販売しないのは、何か企業的な理由があるのかもしれない。
でもな〜〜〜〜〜んか釈然としないのです……
だってDrハウシュカやラヴェーラ、マルティナなど、
ヨーロッパのオーガニック系ライバルは完全に日焼け止めから手を引いています。
これってやっぱり、
酸化チタンだけではヨーロッパの基準を満たせないからじゃないかと思うんですよねぇ。
他所の国の基準に満たないものを日本で売る。
……なんかイヤな感じじゃないですか?
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