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ザ・アンチ美肌食材!異性化糖と肥満と美肌の関係

今日は「脂質と肥満」ではなく「砂糖と肥満と美肌の関係」のお話です。一番賢いダイエット方法やスキンケア方法とは「知ること」。

体に取り込んだ食物がからだに、そして美肌作りにどう影響を及ぼすのかを理解すると意識が変わり、 無理をしなくても自然とスイーツやお菓子に手が伸びなくなるからです。

そもそも「砂糖」とは?

「砂糖」はご存知の通り、大きくわけると3種類あります。

  • グルコース(ブドウ糖) → 肉以外ほとんどすべての食品に含まれる
  • ガラクトース → 主に乳製品に含まれる
  • フルクトース(果糖)→ ほとんどの果物、はちみつ(40%)メープルシロップ(35%)アガベシロップ(90%)など

ブラウンシュガーやキャスターシュガーなど、所謂一般的な砂糖、スクロース(ショ糖)はグルコースと果糖が半々で結合したものです。そして今、危険!とされ議論をかもしているのが異性化糖、高フルクトース(高果糖)・コーンシロップです。

異性化糖とは?

2004年頃、肥満大国アメリカで糾弾すべきは脂質ではなく糖分、それも異性化糖であるという研究が発表されました。

異性化糖(High-fructose corn syrup……HFCS、 高果糖コーンシロップ)はぶどう糖と果糖の混合液で、トウモロコシなどのでん粉を酵素処理し生産されます。日本では異性化糖は、含まれる果糖の割合で以下のように分類されています。

ブドウ糖果糖液糖
 果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が 50% 未満のもの

果糖ブドウ糖液糖
果糖含有率が 50% 以上 90% 未満のもの

高果糖液糖
果糖含有率が 90% 以上のもの

砂糖混合異性化液糖
上記の液糖に 10% 以上の砂糖を加えたもの(その液糖がブドウ糖果糖液糖なら砂糖混合ブドウ糖果糖液糖)

現在、甘みを感じるものにはすべて異性化糖が使用されているといっても過言ではありません。ザッと羅列したところで:

スナック菓子、チョコレート菓子、缶コーヒー、アイスクリーム、紅茶、 スポーツドリンク、清涼飲料水、炭酸飲料、カクテル、 シリアル、ケチャップ、ソース、パスタソース、カレールー、 ふりかけ、菓子パン、ヨーグルト…… 

現実的に、異性化糖を避けるのはかなり難しいです。

果糖のなにが悪いのか?

肝臓で代謝され、食後血糖を上げない天然の甘味として人気があった果糖ですが、ここ数年の研究で摂り過ぎるとリスクがあることがわかってきました。
「血液中の糖は、エネルギーとして使われる一方、体のたんぱく質 と結びついてAGEs(終末糖化産物)を作り出し、毛細血管を傷つけるなど“毒性”を持つ果糖は体内のたんぱく質と結びつく力が理論上、ブドウ糖の約100倍であることが分かってきた」

日経ウーマン
「果糖」にご注意! 中性脂肪増え、肥満招く
 
果糖が肝臓で代謝されるのは、この毒性から体を守るためとの説が有力になってきています。いわゆる砂糖(ショ糖)は、果糖とブドウ糖が半分ずつ。これに対し異性化糖は果糖の割合が50%以上です。

そのため異性化糖を多く含む食品は摂りすぎると「果糖の悪いところ」が強くでることになり健康だけでなく、美容やアンチエイジング観点からも悪影響とされています。

どういうことかといえば、肝臓で代謝された果糖が中性脂肪を増やし、脂肪肝や肥満の原因となること。また果糖の一部は血中に流れ出しAGEsとなって肌のくすみなど加齢を促進するのです。

世界的に砂糖の消費は減っているけれど、果糖の消費は増えているそう。世の中の健康志向のおかげで果物の消費が増えているのではなく、果糖を含む異性化糖、高フルクトース・コーンシロップの消費が増えている結果なのです。

以前アメリカの女性が「コーンシロップを徹底的に避けるだけで数十キロやせた」という記事を興味深く読んだことあります。

異性化糖は悪くない!反論、飲料アカデミー

コカコーラボトラーズの一部門である飲料アカデミー(Beverage Academy) が「異性化糖のすべて」という記事を掲載しています。
異性化糖は普通のショ糖(ブドウ糖)と何ら変わりはありません。2008年、米国医師会が再度見直しをして声明を発表しました。

ということなのですが……母体コカコーラだしなぁ。2008年以降にも、異性化糖の危険性を指摘する論文等たくさん出てるんだけどなぁ……なんだかあまり説得力を感じませんでした。

糖分は甘い麻薬?!コカインやヘロインとの共通点

プリンストン大学の研究結果では、糖分を大量に取り込むと動物の脳はコカインやヘロインなどの麻薬を取り込んだときと同様の働きをすることがわかったとしています。

空腹状態のマウスに大量の砂糖水を与えると、行動がハイパーになって落ち着きがなくなるだけでなく、時間が経つと所謂「ヤク切れ」のような行動や「甘いものが欲しい〜!」という強い欲求も持つのだとか。(Sugar can be addictive, Princeton scientist says)

お酒が好きな人、たくさん飲む人全員がアルコール中毒になるわけではないのと同じで、誰でもシュガーホリック(砂糖依存症)になる可能性がある……という訳でもありません。

ただ甘いものを食べたい!という欲求が他の人よりも強く、食べるべきではないと頭ではわかっているのにどうしても止められない……という場合は砂糖依存症の可能性もあるので要注意です。

美肌を作る食べ物、フルーツは食べましょう!

糖質は三大栄養素のひとつですから健康なからだ、ひいては美肌作りに必要な栄養素です。でも、オーガニックアガベシロップだろうが白砂糖だろうが、ブラウンシュガーだろうが異性化糖だろうが糖分は摂りすぎると毒になる、というのも真実です。

大切なのは摂取量、そして糖分の種類を見極めること。徹底的に異性化糖を避けて生活するのは、今の世の中ではとても難しいことだと思います。

「脂肪(飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸)」と同様、プラス面とマイナス面をよく理解して、できるだけ避けて通ること。

そしてたま~には食べてよし、とアソビを作ることでストレスにもならず、自然に「よい食生活習慣」が作れるのではないのでしょうか。

異性化糖を避けることで自然と脂質も避けることになります。体重が落ちるだけでなく、肌の調子がよくなることにビックリするハズですよ。

そうそう、フルーツを避けることはしないでくださいね🍓確かに果物は果糖の固まりです。でも同時にミネラル・ビタミン・繊維質など体にとって必要な栄養素が詰まった美肌食材でもあります。

果物を過剰摂取するのは意外に難しいことですから、糖尿病などの疾患がないのであれば、 安心して楽しみましょう。