「普通のスーパー」がマイクロビーズフリーになった
マイクロビーズってなに?
マイクロビーズの問題を簡単に言うと:
下水処理施設のフィルターをくぐり抜ける
魚やプランクトンが飲み込む
食物連鎖で人体に戻ってきて、深刻な影響を与える可能性がある
マイクロビーズは殺虫剤などの化学物質がくっつきやすいそうで、毒性のあるマイクロビーズを飲み込んだ魚や貝を食べることで、ヒトにも影響を与えるかも......と言う危険性が指摘されているのです。
マイクロビーズを含むアイテムとは
今年夏に国連が発表した「Plastic in Cosmetics 2015 Fact sheet」というマイクロビーズについての報告書によると、消臭剤、シャンプー、コンディショナー、リップスティック、ヘアカラー、シェービングクリーム、日焼け止め、虫よけ、モイスチャライザー、ヘアスプレー、フェイシャルマスク、ベビーケア製品、アイシャドー、マスカラなど、さまざまな製品にマイクロビーズが入っているという。
人体に危険なマイクロビーズ、化粧品やソープで使用野放しの実態!米国で禁止の州も
スクラブだけじゃないじゃん😨
どう考えても、マイクロビーズ配合アイテムは100%排除しました!とはいかないような気がする......ちなみに米国連邦法の定義では、マイクロビーズとは5mm以下の固形プラスチック粒子で、角質除去または洗浄の目的で使われるもの。
......それだけ???
じゃあ洗浄目的ではない消臭剤とか虫除けとかアイシャドーとかマスカラとは、対象にならないってこと?それであれば、あんまり大したことないような......でもまあ、0よりマシか😅
上記のスーパーではマイクロビーズ配合商品を持っていくと、マイクロビーズフリー商品と交換してくれると言う、嬉しいキャンペーンも行っていました。
プラスチックコンテナを使わない選択
最近見かけるようになってきた、厚紙コンテナのナチュラルコスメ。これもマイクロビーズを含む、プラスチックフリーを目指すものです。
ビニール袋やペットボトル、プラスチックコンテナなど大きいプラスチックが海に流れ込んで、微細なプラスチックになっていくものは「二次的マイクロプラスチック」と呼ばれています。これらの大きなプラスチックが細かくなったものも、また化粧品などに入っているプラスチックも、ビーズ状でなくてもマイクロビーズに該当するようです。
花王もマイクロビーズフリーに!今一番対処しやすい環境対策
日本では花王が2016年末にマイクロビーズフリー化完了。これは日本の企業としてはなかなか素早く、素晴らしいことだと思います。マイクロビーズは代替原料がすでに確立されているので、マイクロビーズフリーにするのはそれほど難しいことではないと言われているので、他の企業もぜひ続いて欲しいものです。
ちなみにマイクロビーズは原料名に「ポリエチレン」「ポリエチレン末」「ポリプロピレン」と表示されていることが多いそうなので、原料チェック&不買が私たちにできるマイクロビーズフリー活動と言えそうです。
Beat the microbead(英語サイト)